1.高輝度出力(High Lumens)
■高ルーメン出力(High Lumens):
ルーメン出力(High Lumens)とは、光源から一定時間単位に出る光の量を計測するための単位です。LEDやHPS(高圧ナトリウム)を超える利点の一つは、ルーメン( lm:光束の単位)の出力効率が非常に高いことです。そのため、コストやサイズなどに左右されず、妥協することなく、出力の増大が図れます。
より高いルーメン出力、例えば、2倍の光出力を実現するためには、LEDやHPSは、2倍のLED、光学機器、ドライバなどが必要ですが、熱クロストークによる個々の照明効率低下、ドライバ追加によるシステムの信頼性低下、照明器具のサイズ増大などの問題があります。
一方LEPは、単にバルブのサイズを倍にして、より高いパワーアンプを使うことで、簡単に出力を倍増できます。さらに、その光源は、装置のサイズに影響しない大きさのままで、より高い効率で高い出力をもたらします。
2.優れた光品質(Quality of Light)
■優れた光品質(Quality of Light):
LEPの光源は、セラミック(陶)製共振器(ceramic resonator)の中の指先より小さな無電極ランプから作られており、この非常に小さなエリアから、光を送り出しています。
光源のサイズは、最小限に抑えられ、点光源として働き、照明機器の光効率に多くの利点を与えています。小さな光源は、優れた均一性を保ちながら、グレア(不快なまぶしさ)をカットし、求められる照明レベルを達成するために必要な構成部品の量を本質的に減らします。
LEPの光の指向性は高く、すべての光が照明を必要とする領域に向けられるので、不要な方向に進む光の損失はありません。ほとんどのアプリケーションで、LEPの照明器具は、光学効率として90パーセント以上を達成しています。
LEPは、高い可視性を持つ自然光照明です。LEPのプラズマアーク(弧)は、LEDなどで必要とされる蛍光体転換を必要とせず、直接、強烈なスペクトルの白色光を発します。LEPの光源から生成される自然な照明は、演色性(CRI)が95以上もあり、ほぼ太陽光と同じ視認性と色の見え方を提供できます。
4.高い信頼性(High Reliability)
■ 高い信頼性(Reliability):
従来の照明技術における故障要因やルーメン劣化を排除しました。
長期間に渡る広範囲な作動であっても、LEPの無電極ランプは、従来のメタルハライド(MHL)やHPSランプで影響する、電極の故障や壁の黒ずみがありません。
複数の装置(モジュール)により必要な光を生み出すLEDとも異なり、LEPは一つの光源で光を生み出しています。そのため、故障要因を減らし、システム全体の信頼性を増加させることに成功しています。
LEP照明機器は、50,000時間の使用後でも、70%以上のルーメン維持(L70)と評価されています。
一方、400Wのメタルハライドランプ(MHL)は、18,000時間の使用後で、50%程度の生存率となっています。
5.コントロール統合(Controls Integration)
■コントロール統合(Controls Integration):
LEP照明装置は、制御ギアを内蔵しているため、様々なタイプの照明制御システムへの途切れの無いコントロール統合が可能です。LEPと照明制御システムの統合により、エネルギー節約と環境に合った照明環境の調整が図れます。
制御可能なソリッドステートドライバ(solid-state driver)と素早く反応する電極構成により、LEPは唯一、アナログとデジタル両方の制御で、数秒のうちに約20-100%まで光出力を調整できる高輝度光源となっています。
このような制御で、光出力を細かく調整することで、LEPの電極と装置の寿命を延ばすことにもつながります。LEPと調光器、照明制御システムを上手く統合することにより、エネルギー消費と運営コストの大幅な削減が期待できます。
ドライバ機能内蔵のLEP:
■調光用入力:1-10V
■占有センサーによる直接低電圧入力制御
■デジタル制御用のシリアルインターフェイス
(DALI*やその他のコントロールプロトコルも可)
■温度、電圧、電流および他の診断などの動作パラメータのロギング
*DALI :
Digital Addressable Lighting Interface の略
照明アプリケーションにおいて、メーカーの違いを超えて適用される規格(IEC 規格 60929)